かっこ良すぎる女戦士、吉田沙保里選手

こんにちは
居酒屋BARオーナー電脳せどらー
ハイボール飯島です

 
女子レスリング界に偉大な功績を残した吉田沙保里選手。

引退した今では、バラエティーやCM、情報番組のパーソナリティーなどで活躍しています。

吉田選手の元気で明るい印象は、見ているこちらも元気をもらえそうですよね。

「霊長類最強女子」と言われるだけあって、強さは桁外れです。

レスリングで戦う吉田選手はものすごい気迫にあふれ、見ている人を引き込むほどの力がありました。

とてもかっこ良すぎる女戦士。吉田沙保里選手について触れてみたいと思います。

吉田沙保里選手の凄さとは

 
レスリング選手だった父の影響もあり、3歳の頃からレスリング漬けの毎日だった吉田選手は、小学生のころから大会で男子を負かせるほどの強さを持っていたようです。

吉田選手の得意技は高速タックル。前ぶれなく瞬時に繰り出される技に、相手選手はなす術もなく次々と敗れていきます。

こうして連勝記録を伸ばしていきました。

世界選手権13連覇、オリンピック3連覇、個人戦206連勝。

2012年には13大会連続世界一ということで、ギネス世界記録に認定され、国民栄誉賞にも受賞しています。

 
「優勝以外はすべて負け。勝負ごとは絶対に負けたくない！」というほど、吉田選手は究極の負けず嫌いでもあります。

日常生活でも、例えばジャンケンでも負けると悔しくなり、勝つまでやり続けるというほどです。

このような強気の精神がさらに吉田選手の強さを後押ししたのだと思います。

鍛え抜かれたメンタル

吉田選手にとって父はとても怖い存在だったようです。

友達と遊んだり、自由な時間が欲しいと思うことはあっても口に出すことはなく、練習と大会の日々を過ごしていたようです。

こうしてレスリングの日常が当たり前のものになっていきました。

次々と試合に勝つことにより、やらされているレスリングから、自分のためのレスリングに変わっていくのです。

厳しい父がいる吉田家の環境の中で、吉田選手はメンタルも強くなっていきました。

こんなエピソードがあります。

吉田選手が中学生の頃、大会を控えた練習で左手を脱臼骨折したそうです。手術をするほどの大けがで、手首をボルトで固定し、左全体をギプスで覆い、腕は動かせない状態でした。

そんな状態でも父は「左手は使えなくても右手は使える。それだけでも勝てる」と吉田選手を大会に出場させます。

大会前日には母親と病院に行って担当医に無理を言い、突き出しているボルト部分を削ってギプスを外し、大会当日はテーピングで固定して試合に挑みました。

さすがに骨折した左手は使えず、右手一本のタックルで勝負したところ、見事優勝したそうです。

このような逆境に打ち勝つことにより自信がつき、メンタルも強くなっていったそうです。

 

挫折からの復活

連勝が続いていた吉田選手は、2008年ワールドカップ団体戦で、勝つと思われていた選手に判定負けをし、連勝がストップしてしまいました。

吉田選手は負けたくない精神が人一倍強いこともあり、負けたことによる悔しさも半端なものではなく、精神がボロボロになるほど落ち込みました。

そんな吉田選手を救ってくれたのは家族でした。

きっかけは母のことばです。

「今まであなたに負けた人たちも、悔しい思いは同じだったのよ」

このことばは吉田選手の心に突き刺さり、一筋の光に変わりました。

負けたときの悔しさを冷静に受け止めることができたのです。

さらに吉田選手は自宅の道場で練習に励む子供たちを見て、レスリングの原点を見つめ直すことができました。

こうして負けた悔しさをバネに、吉田選手の精神は強さを増していきます。

負けた原因を分析、徹底的に練習を繰り返し、北京オリンピックでは金メダルを獲得することができたのです。

この挫折は吉田選手にとって財産になります。

吉田沙保里選手からのエール

吉田選手は出版社のインタビューで名言ともいえる、このような話をしていました。

「メンタルを鍛えるには、できるだけ厳しい環境に身を置くこと。そこから這い上がることができたとき、自信がついてメンタルも強くなります」
「挫折を経験したからこそ成長できました。」
 
数々の記録をつくった吉田選手の栄光の裏には、過酷なトレーニングや挫折という苦難がありました。

「絶対に負けない！」という目標をもって、吉田選手は苦難を乗り越え栄光を掴みました。

 
楽な道を選んでも成長にはつながらない。

苦労をして習得したものは自信につながり、メンタルも強くなる。

失敗して得るものは大きい。

これは勝負の世界だけではなく、仕事にも言えることですよね。