Amazon価格設定「カート価格から1円下げる」は有効か？

こんにちは、ハイボール飯島です。

今日はAmazonの価格設定について。

動画版はこちらです。

Amazon価格設定で「カート価格から1円下げる」は有効か？

Amazonでは新品商品に限りますが、カートを取ると商品が売れます。

カートとは下記の画像の場所です。

 
みんな無意識に「カートに入れる」を押して商品を買いますね！



カート所得については、基本的にprime販売者（Amazon.co.jp・FBA販売者・マケプレプライム（自己発送prime））が優先となっています。

Amazonは、購入者に確かな商品を迅速に届けることを重んじています。そのため商品が即時発送できる販売者が優先されています。

ただ、ライバル販売者が同一価格でいると、どうしても我先に売りたい！

カートを取りたいから「カート価格より1円下げる」設定をする人がいます。

気持ちはわかるのですが、はっきり言って、これは全然意味ありません。

理由を説明します。

Amazon価格改定「カート価格より1円下げる」が意味のない理由

１．価格自動設定機能により、1円下げても同じ価格にあわせられてしまう

Amazonでは自動価格設定ツールが使えます。

下記の画像のとおりです。

 


上記はAmazon公式のものなので、誰でも利用することができます。

記載の通り、価格の上限価格・下限価格を入れることによって、ショッピングカート価格が変更になれば、自動的に価格追随してくれます。

ライバルセラーが1円下げても、すぐに自動で同じ価格に変更できます。

私の場合は、このAmazon純正の価格改定ツールでなく、それ以外にも売上管理を楽にしてくれる「マカド」というツールを使っていますが、こっちは5分間隔で出品商品を監視しています。ショッピングカート価格が変更になれば最速5分で価格変更してくれます。

下の画像は、マカドの私の設定画面です。



私がいちいちチェックしなくても、常にショッピングカート価格を見張っていてくれます。

マカドの公式ページは下記をクリックしてみてください。

2.自分だけ安く仕入れできていることは、ほとんどない

また、せどりでも卸問屋仕入れでも、ほとんどの商品は自分だけ安く買えていると思わない方が良いです。

必ずライバルセラーも同じ価格か近い金額では仕入れています。

みんなカート価格にあわせないと売れないことは知っています。

なので1円下げても、まわりのセラーも1円下げるのでまったく意味がないです。

ライバルが急増すると心理的に売りぬけたくなるので、価格を下げてしまいがちですが、市場に商品が少なくなると今度は価格上昇します。

あわてない事が一番です。

3.ライバルセラー間で、1円づつ値下げお互い利益を減らしてしまう

もしライバルセラー間で1円づつ価格を下げあったら、3,000円…..2,999…2,998….2,997…………….2,525円…..2,500円
こんな感じで値下げ合戦が繰り広げられます。

結局価格は下げ止まらず、せっかく仕入れした商品の利益を減らしてしまいますね。

こんな時は、少し商品の価格を下げずに待っておきましょう。

ライバルが安値で商品を売り切れば、そしてライバル販売者が少なくなれば、価格は必ず上昇してきます。

あなたは価格が上昇した時に売れば大丈夫です。

生産終了品については、市場から商品がなくなると価格高騰しますので、焦らず販売しているケースが多いです。

卸リピート商品仕入れについては、また販売戦略が違います。

keepaやデルタトレーサーなどのAmazonランキンググラフを良く読み解くと、出品者が減れば価格は再上昇するので、その時商品を販売すれば良いです。
それには、自分の中での最低販売価格をしっかり決めることが重要です。
 
例えば2,000円で仕入れた商品。

現在Amazon販売価格は5,000円。

自分の中の決め事で、この商品は3,500円までで売る。

3,500円以下では売らないで価格上昇まで待つ。

このように決めると良いです。

そして2か月経っても、値段が回復しない場合は、現状のカート価格で商品を現金化する。

または、500円だけ価格を下げてみるなど考えていけば良いですね。

4.カート価格にあわせれば、自分にもカートの権利がまわってくる

その時のカート価格に値段をあわせていれば、同じFBA出品の場合は、時間がたてば、カートの権利がまわってきます。

カートの所得時間については、販売経歴や過去の販売数、注文不良率やパフォーマンスが影響するので、完全に同一時間を確保するわけではないですが、検証しているところ、カート所得については、同一価格セラー間を順番にまわっていると思われます。

1円下げても、または300円価格を下げても、ライバル販売者もカート所得しないと売れないことを知っています。

結局ライバルもカート価格にあわせてくるので自分の利益を減らす無駄な努力です。

なので価格設定はカート価格と同じ価格にしましょう。