Amazon賞味期限商品の自己発送は何か月前まで販売できる？｜トラブル回避のための実践ガイド

こんにちは、ハイボール飯島です。

2016年から卸問屋で商品を仕入れてAmazonで販売しています。

Amazonで食品やドリンクなど「賞味期限のある商品」を販売していると、必ず直面するのが『賞味期限がどれくらい残っていれば販売して良いのか？』という問題です。

特に自己発送（出品者出荷）の場合は、FBAのように明確なルールがないため、判断を誤るとクレームや返品、アカウント評価の低下につながる可能性があります。

結論から言うと、Amazonの自己発送には厳密な「何か月前まで出品して良い」という規定は存在しません。
しかし、購入者の期待値、Amazonの利用者層の特徴、実際に起こりやすいトラブルを踏まえると、実務的な“安全ライン”は存在します。

本記事では、Amazonのガイドラインに沿いつつ、出品者目線で「何か月前まで販売すべきか」を徹底解説します。

Amazonの賞味期限商品のルールは「自己発送」と「FBA」で異なる

FBAの場合（Amazon倉庫出荷）

公式ルールでは賞味期限が60日未満の商品は納品不可と明確に定められています。
そのため、FBAの食品は基本的に「残存期限が長い」ことが前提です。

自己発送の場合

一方、自己発送には「◯日以上の残存期限が必要」という明確な規定はありません。
ただしAmazonガイドラインでは、

• 手元に届いた時点で適切に消費できる期間が残っていること
• 品質に問題のない状態で届けること

が求められています。

自己発送では“何か月前まで”が妥当なのか？

実務経験や出品者の声を踏まえると、以下が最も安全な目安です。

一般的な食品（飲料・菓子など）

残り3か月以上が安心ライン。残り2カ月はクレームがくるか微妙なライン。
Amazonユーザーは「賞味期限が長いもの」という期待を持っているため、短いとクレームが起こりやすいです。

もともと賞味期限が短い食品

1〜2か月前でも可（パン、和菓子、チルド類など）。

ギフト用途の多い食品

4〜5か月以上が理想です。期限が短いとクレームに直結しやすいジャンルです。

高単価のセット商品

3〜4か月以上残しておくのが安全です。

賞味期限トラブルが起きやすい理由

1. 商品説明を読まない購入者が多い

Amazonでは価格とスピードが優先されるため、説明文に期限を書いていても読まれないことが多いです。

2. FBA基準を想定している

FBAの食品は期限が長いため、購入者は無意識に「賞味期限が長いもの」と認識しています。
そのため残り1〜2か月の商品を送ると、不満につながります。

3. Amazonは返品しやすい

賞味期限に関するトラブルは、ほぼ返金対応となり、出品者側の負担が大きいです。

自己発送の賞味期限管理で意識すべきポイント

① 販売終了ラインは早めに設定する

Amazonではギリギリまで売るのはリスクです。
クレーム、返品、評価低下につながります。

目安：賞味期限の3か月前で販売終了

② 商品説明に賞味期限の目安を書いておく

説明文に

• 「賞味期限◯◯日以上の商品を発送しています」
• 「期限が短い商品は取り扱いません」

などと記載しておくことで、一定のトラブル防止になります。

ただ、商品説明文を読まずに購入する人が多いため、完全なトラブル防止にはならないでしょう。

③ ギフト需要の高い商品は慎重に扱う

ギフト用途の商品は、期限に厳しい購入者が多いため、早めに販売を終えるのが安全です。

賞味期限が短くなった商品はメルカリへ切り替えるのが最適

Amazonでは賞味期限が短くなるほど売りにくくなり、返品リスクが高まります。

メルカリが向いている理由

• 賞味期限1週間以上で購入者に商品が到着すれば出品可能
• 購入者が期限に理解がある（お得目的）
• タイトルに「賞味期限◯◯」と記載できる
• 安価でも売れやすい

例：Amazonでは売れない残り30日商品 → メルカリでは普通に売れる

まとめ｜Amazon自己発送は実質「3か月前」が安全ライン

Amazonの自己発送には「何か月前まで」という明確なルールはありませんが、実務的には次が正解です。

• 商品によるが残り3か月以上は安全ライン
• ギフト系は4〜5か月以上を推奨
• 短くなったらメルカリへ切り替える

賞味期限商品は管理が難しいジャンルですが、正しい基準で運用すれば安定した売上が見込めます。