卸問屋からの甘い話。特別価格の罠？判断は冷静に。

こんにちは、ハイボール飯島です。

動画版はこちらです。



私は卸問屋で商品を仕入れてAmazonで販売しています。

先日、長年取引のある卸問屋からこんな電話がありました。

信頼のおける小売店さんだけに通常卸値を5％ダウン！ただし……

現在300社近い小売店さんとのお付き合いがありますが、信頼のおける少数の小売店さんだけに優位に販売いただけるよう、通常卸値の5%オフで提供させていただければと思います。また一般の小売店さんには紹介していない商品も特別に提供させていただければと思っております。

ただし……特別価格で提供する小売店さんには、預入金として100万円預けて欲しいです。

こんな内容の話でした。

こんな話がきたとき、あなたはどうしますか？

絶対に即答はしない

基本的にまず絶対に即答しないことです。

そして、細かい条件をさらに聞き出しましょう 。こんなやり取りも勉強で良い経験です。

• 卸問屋（貴社）が営業を辞めたとき（廃業したとき）の預入金の返金について
• 少数とは何社を考えているのか？
• 預入金の契約書類関係は
• 預入金は絶対に100万円でないといけないのか？
• 具体的にどのくらいの商品種について特別単価を考えているのか？

こんな先方と電話で話している中で、思いつくだけいろいろ質問してみました。

そして、注意するポイントは、絶対に即答しないことです。

相手のペースで話が進んでいる中、意外と乗せられて冷静な判断ができないことが多いです。

なので、ここは一度「それでは検討して後日回答させていただきます。」 と回答しましょう。

会社員時代は帝国データバンクなどで企業情報調査

私は建設業の営業の仕事を会社員時代にしていて、このような話のときには、相手の会社の信用調査をかけてから取引をしていました。

有名なところだと、帝国データバンクや日経テレコンなどの企業情報・決算情報を確認し取引するか判断をしていたのですが、自営業になってからはこのようなデータ収集まではできないので、会社情報などネットで確認、あと最終的には自己判断です。

最後は直感で判断し決定

はっきり、良い悪いの判断は難しいですが、今件では

• 預入金100万円は大きすぎる
• 5％他社より安いとしても、預入金100万円分となると2,000万円分の仕入れで100万円分回収？
• 卸問屋が廃業倒産した際に、預入金が戻ってくる保証がない
• 急に預入金100万円って会社として資金繰りに困っているのか…..

いろいろと考えながら、今回の回答は辞退。

卸問屋には今後も有効な関係を保ちながら辞退の連絡

問屋さんには電話で連絡。

このような話はメールだとドライに伝わると感じたので、また今後の取引を考えると電話が良いと思いました。

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特別なご配慮、ありがとうございます。

非常にありがたい話なのですが、預入金100万円出すと、当社の全体運営に影響が出るので無理です…….と当社の経理担当にしかられてしまいました。

当社が潤沢な資金で現在経営できていれば…..また業績超好調であればぜひお願いしたい話なのですが……今回は辞退させていただき、いままでどおりの価格で商品購入させて頂ければと思います。

大変良いお話なのですが、また当社が成長し経営的に余裕ができるようになった際には、今回のような機会があればぜひ参加させてください。

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このように話をしました。

相手も預入金の話は断ったとしても、今後も継続して私の方で注文していれば、売上にはなるので断っても問題ないと思います。

発注担当者には注文数を減らすように指示

しばらくの間、この卸問屋は要チェックしながら仕入れするようにしています。

具体的には、仕入れの量を少し減らしています。

理由は、もし資金繰りが悪くて預入金の話を持ち込んできたとすれば、どこかのタイミングで倒産廃業になる可能性もあるからです。

他には、商品の種類が減ったり、卸値が上がったり、配送遅延がおきていないかなどをチェックしています。

まとめ

自分で事業をしていると、いろいろな局面に遭遇し、すべて自分で判断する必要があります。

仕事をしていてそれが楽しい面でもあります。

もちろん決断によって、好転する場合、チャンスをつかむ場合、失敗する場合、チャンスを逃す場合がありますが、常に自分で選択しているので悔いの残ることはないです。

即決で判断しても問題ないものはもちろん即決で良いのですが、とくに金額が高額の場合は、まずは一息ついてから一度冷静になってから回答するようにしましょう。

相手が信用できない場合はもちろん断りますが、他には相手が決断や回答を急いできたときは要注意で、感覚的には、そんな話は断るのが賢明です。