リアル陸王のマテリアルスポーツ

こんにちは
居酒屋BARオーナー電脳せどらー
ハイボール飯島です。

 
前回の日曜劇場の
ドラマ「陸王」をご覧になりましたか？

 
ドラマは見ていなくても、
池井戸潤さん原作の本なら
読んでいる人がいるかもしれません。

 
「陸王」は、
１００年続く老舗足袋会社の
こはぜやが会社の存続をかけて、
新規事業へ参入し会社を守っていく物語です。

 
年々足袋の需要が減っていくなか、
新しく開発する商品として、
足袋製造でこれまで培った技術が活かせる、

 
“裸足感覚”を追求した
ランニングシューズに挑戦します。

 


 
従業員20名余りという小さい会社が、
何度も挫けそうになりながら、
苦難に打ち勝っていく感動のお話でした。

 
そんな、
陸王を彷彿させるような
会社が日本の大阪にありました。

 
「マテリアルスポーツ」という会社です。

 


 
この表彰台の選手、
全員「マテリアルスポーツ」の板です。

 
スキー板「ID one」を販売し、
世界の一流モーグル選手が愛用しています。

 
「ID one」ブランドを立ち上げたのは、
２０００年です。

 
それまでは、モーグル用の
スキー板は海外のメーカーが主流でした。

 
２０００年から現在まで（2018年2月11日 ）
このスキーを履いた選手が獲得した
金メダル数は五輪で６個。

 
世界選手権では１４個にも上ります。

 
今シーズンはなんと、
Ｗ杯初戦で表彰台に上がった男女６人全員が
「ID one」のスキー板を使用していました。

 
そして、陸王と似通っていると
感じるのが少ない社員数と
新しい商品を開発するきっかけとなった出来事です。

 
実は、この会社、驚くことに
社長を含め社員はわずか４人しかいません。

 
そして世界最強の
スキーを開発するきっかけは、
モーグル女子元日本代表の
上村愛子さんのリクエストです。

 


 
コブを越えるときにペタペタする感じの
スキーが欲しいという意見があったからです。

 
陸王も、社員20人ほどの「こはぜや」が
マラソンの茂木選手の求める、
怪我のしにくいランニングシューズという
コンセプトの元、より良い靴を目指して奮闘しました。

 
それまでスキー板を作っていなかった
マテリアルスポーツですが、

 
社長は、自分が年寄りになって
筋力が衰えたときに、わずかな力と操作だけで
板がたわんでコントロールできる

 
“老人用スキー”を作るというアイデアを
モーグル競技向けに生かすことを考えました。

 
そこから、
ねじれとたわみのバランスが絶妙で、
こぶだらけの急斜面をスムーズにターンできる
モーグル用スキーが誕生します。

 
そして、「ＩＤ　ｏｎｅ」は
モーグル界ナンバーワンの
スキー板となりました。

 
 
それでも社員はわずか４人です。

 
 
少人数だからスピーディに
意思決定ができるという理由です。

 
社員の人数に関わらず、
どの会社にも良い製品を作るための
それぞれの苦悩や素敵なエピソードがあるのだと思います。

 
小さな会社でも、
世界に誇れる素晴らしい商品を作っている
日本の会社があることを誇りに感じます。